ビジョントレーニング
発達障がいでは、視力に問題がなくても、目を動かすことがうまくできなかったり、適切な情報が入手できないことがあります。
つまり見る力をつけることで、発達障がいの子どもが今までできなかったことができるようになったり、苦手だったことを克服できる可能性があります。
会話は問題なくても、本をうまく読むことができなかったり、文字が枠や線から飛び出してしまっている場合、見る力が問題である可能性があります。
目を思うように動かせないことで、本を読んだり、文字を書くことが出来ないこともあります。
目から入った情報をもとに正確に判断、処理し、どう動けば適切な行動になるのかを導き出すことが大切です。
感覚統合療法
感覚統合とは、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚、から情報を入手して、脳の中でそれらの情報を統合することで、必要な動作を行います。
例えば、ジャンプが出来ない、ふらつくということがあります。
歩くときは、床の傾きや素材など、視覚や足の裏の感覚から、情報を入手して、全ての感覚を統合して環境に適した歩き方を瞬時に選択します。
また、階段の上り下りを想像してみてください。
階段の高さを見て、足をどのくらい上げる必要があるのか、各関節の適切な動きを瞬時に選択します。
このときにも、視覚や触覚以外に、各関節をどのくらい曲げる必要があるのかという感覚が必要になります。
このように、運動するためには、感覚がとても大切です。
『運動を目的とした運動ではなく、感覚を目的とした質の高い運動』が、最も大切な事です。
ソーシャルスキルトレーニング
感情のコントロールが苦手な子どもは、わがままで乱暴な子と誤解されることがあります。
人の表情が読み取りにくく、その場の雰囲気を理解しにくい子どもは風変わりな子・自分勝手な子と思われて友達との人間関係がうまく築けず集団生活が送りにくかったりしています。
このような対人関係につまずきを示す子ども達がそれぞれの発達段階において獲得すべきスキルの習得のためにはソーシャルスキルトレーニングが必要となります。